「Total Quality Control」の略で、日本語では「全社的品質管理」「統合的品質管理」と訳される。製造業などにおいて、製造を担当する部門に限らず、あらゆる部門で製造する商品の品質管理に取り組むことをさしている。具体的には、生産現場だけではなく、商品企画・営業・マーケティングなどの他部門でも、品質管理に関わることを意味する。
アメリカのA.ファイゲンバウムによって提唱された概念であり、日本では1950年代後半から取り組む企業が増え、日本製品の品質の底上げにも繋がったとされている。
現場での品質管理を中心としていたTQCから「TQM(Total Quality Management)」という、品質管理への活動を経営戦略にまで押し上げた概念も生まれ、浸透してきている。