稼働率

工場や倉庫の現場でよく使われる、生産・出荷能力(設備・キャパシティ)に対して実際に生産・出荷を行っている割合を指す言葉。設備の稼働状況を測るための指標として用いられ、「稼働率」「操業率」と呼ばれることもある。

実働率を割り出す計算式は下記となる。

実働率(%)=(実際の生産・出荷数)÷(生産・出荷可能な上限数)×100

例えば、1日の出荷上限数が1万箱、実際の出荷数が5万6000箱だった場合、稼働率は
「実働率 = 5万6000(箱)÷ 1万(箱)× 100 = 56(%)」となる。

実働率が時期によって大きく変動する業種もある。
実働率は、数値が高いほど設備・キャパシティを十分に活用しており、コスト効率が良いと言える。
逆に実働率が常に低くなっている場合、コスト効率が悪い状態なので、事業規模の縮小、もしくは、新規受注の獲得が必要とされる。

実働率が100%を超えるケースが続く場合は、生産・倉庫の設備が不足していると言えるため、新たな工場・倉庫の開拓や、追加投資を検討する必要がある。