顧客に対して企業が独自で持つ、他社が真似ることのできない中核となる強みのこと。
競争の激しいビジネスの中で成功していくためには、自社のコアコンピタンスを正しく見極めた「攻めの戦略」を取り、他社にはない強みを活かした経営戦略を作り、実行し、お客さまに価値を提供していくことが求められる。
ゲイリー・ハメル、C.K.プラハラードの共著により『コアコンピタンス経営』(日本経済新聞出版社者、1995年)という本が出版され、広く注目を集めるようになった。
コアコンピタンスを見極めるポイントとして、同著の中では
- 移動可能性:1つの商品やサービスだけではなく、他のものにも応用できる技術や強みであるか
- 模倣可能性:他社が真似しやすいものではないか
- 希少性:市場にすでに出回っているものではないか
- 代替可能性:他の商品やサービスに置き換えられるものではないか
- 耐久性:長期にわたって保持できる強みか
の5つをあげている。
自社の強みを意味する言葉として「ケイパビリティ」という用語もあるが、「コアコンピタンス」はバリューチェーンの特定の機能の強みを指し、ケイパビリティは横断的で組織的な強みを指す点で区別される。