Optical Character Readerの略称。日本語では「光学文字認識」と呼ばれる、紙に書かれた印刷文字や手書き文字をスキャナーなどで読み取り、コンピュータ上で利用可能な電子データ(テキスト)に変換を行う技術・装置のこと。
紙に書かれたデータをコンピュータに手入力する業務を効率化する手段として利用されることが多い。例えば、これまでは人の手でで5分かかっていたデータ入力が、10秒で終わるようになる。
OCRを利用することで、時間削減だけではなく、データの見間違えやデータ入力箇所のズレといった人的ミスを防ぐことも可能となる。さらに、データベース上にデータが保存されるため、データの検索性も向上し、必要な時に瞬時にデータを参照しやすくなる。データ管理でのメリットも大きい。
OCR自体は以前から利用されている技術ではあるが、「ペーパーレス化」や「電子化」が求められている今、改めて注目を集めている。
OCRを利用するには、スキャナーやハンディターミナルなどの専用のOCRリーダーが必要。近年ではスマートフォンアプリを使った読み込みも可能である。