ヤフオクとメルカリの違いを比較!出品・手数料・売れやすさのポイントとは?

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ヤフオクメルカリは、日本のオンラインマーケットでよく利用されているプラットフォームですが、利用方法や特徴には大きな違いがあります。ヤフオクはオークション形式で商品を販売できるのに対し、メルカリはフリマアプリとして定額での取引が主流です。

この記事では、両者の主な違いを詳しく解説し、それぞれの特徴を紹介します。自分に合った取引方法を見つけるための参考にしてください。

もくじ

ヤフオクとメルカリの違い

ヤフオクとメルカリの違いについて解説します。日本国内で広く利用されているこれらのサービスは、それぞれ独自の特徴を持っており、利用者層や取引方法にも大きな違いがあります。

本記事では、両者の特徴を比較し、どのような点が異なるのかを明確にしていきます。

ヤフオクとは

ヤフオク(Yahoo!オークション)は、LINEヤフー株式会社が運営する日本最大級のインターネットオークションサイトです。1999年にサービスが開始され、20年以上の歴史を持つ老舗のプラットフォームです。ヤフオクでは、常時7,000万品以上の商品が出品されており、取引が活発に行われています。出品者や入札者は、事前に本人確認を行う必要があり、安全に取引できる環境が整備されています。

ヤフオクの最大の特徴は、オークション形式である点です。出品者が設定した最低価格をもとに、入札者が価格を競り合い、最終的に一番高い価格をつけた入札者が落札する仕組みです。このため、出品者は商品がどれくらいの価格で売れるかを予測することが難しい場合がありますが、高値で取引されることも少なくありません。

メルカリとは

メルカリは、2013年にサービスを開始したフリマアプリです。月間利用者数は2023年7月時点で2,200万人を超えており、累計出品点数は30億点を超えています。メルカリは、特に30代までの若年層の利用者が多く、売買される商品も幅広いジャンルにわたります。また、近年では50代以上の利用者も増えており、利用者層が広がっています。

メルカリの特徴は、ユーザー同士で簡単に商品を売買できる点です。価格は出品者が設定するため、購入者はその価格で商品を購入することになります。また、メルカリには「値下げ交渉」機能があり、出品者と購入者の間で直接やり取りが可能です。このように、価格に対する柔軟性が高いのがメルカリの魅力です。

コンセプトの違い

ヤフオクとメルカリの大きな違いの一つは、サービスのコンセプトです。

ヤフオクはオークション形式であるため、商品価格は最終的に入札者が決定します。出品者が最低価格を設定し、入札者が競り合うことで価格が上がっていきます。このオークション形式では、商品が予想以上の高値で売れることもありますが、逆に予想より安く落札されることもあります。出品者は、価格の変動を見守る必要があります。

一方、メルカリはフリマアプリとしてスタートしました。出品者が希望する価格を設定し、その価格で商品が取引されます。価格交渉が行える点も特徴で、購入者が値下げを提案することができます。このため、取引価格は出品者と購入者の合意によって決まることが多く、事前にどれくらいの金額で売れるかがある程度予測できます。

ただし、近年ではメルカリでも「オークション」形式で、商品を出品することができるようなり、ヤフオクでもフリマ形式の出品が可能となったりと、両者の違いは少しずつ縮まってきていると言えるでしょう。

利用者層の違い

メルカリとヤフオクでは、利用者層にも違いがあります。

メルカリの利用者は、主に20~30代の若年層が中心ですが、最近では50代以上の利用者も増加しています。特に、女性ユーザーが多く、主婦層や学生の利用者も目立ちます。初心者でも簡単に利用できるため、初めてのフリマ取引に挑戦する人にも適しています。

メルカリでは、価格交渉が行われることも多く、コミュニケーションを重視する人には利用しやすいプラットフォームです。一方、ヤフオクの利用者は30~50代の年齢層が多い傾向にあります。

また、男性ユーザーが中心で、特にオークション形式で取引を行うことに慣れた人々が多いです。ヤフオクは長年の歴史を持つため、一定の経験や知識を持ったユーザーが多く、高額商品やコレクターズアイテムなどを取引することが一般的です。

初心者には少し敷居が高いと感じるかもしれませんが、オークションに参加することで、予想以上の価格で商品が売れることも魅力の一つです。

商品の出品先選び

ヤフオクとメルカリのどちらを利用するかは、出品したい商品の性質や、取引の目的に応じて選ぶことが大切です。

例えば、商品の価格が予想以上に高くなる可能性がある場合、ヤフオクのオークション形式を利用するのが適しています。特に希少な商品やコレクターズアイテムなど、高額で取引される可能性が高い商品には向いています。

一方、メルカリでは価格が定額で取引されるため、迅速に商品を売りたい場合や、価格交渉を重視したい場合には適しています。また、フリマアプリとして初心者にも使いやすいという点から、初めてのオンライン取引に挑戦する方にもおすすめです。

ヤフオクとメルカリに出品する場合のポイント

実際に商品の出品を考える際、気になる点のひとつが「手数料」や「配送方法」ではないでしょうか。今回は、ヤフオクとメルカリにおけるこれらのポイントを比較してみます。

手数料について

メルカリとヤフオクでは、出品時の月額使用料や出品手数料は無料ですが、販売・落札が成立した際に手数料が発生します。

メルカリ・ヤフオク共通の手数料

  • 販売・落札手数料:販売価格または落札価格の10%(メルカリ・ヤフオクともに共通)

以前はヤフオクのLYPプレミアム会員向けに手数料の優遇がありましたが、2024年6月以降、すべてのユーザーが一律10%の手数料となり、メルカリと同じ水準になりました。

そのため、現在ではメルカリとヤフオクの手数料に差はなく、どちらも販売・落札価格の10%が手数料として引かれる仕組みになっています。

送料と配送方法について

送料については、メルカリでは出品者が負担するケースが一般的です。逆にヤフオクでは、以前は落札者が送料を負担することが基本でしたが、近年ではメルカリと同様に出品者が送料を負担する場合が多くなっています。

配送方法も両者には違いがありますが、どちらも匿名配送が可能です。メルカリでは「らくらくメルカリ便」や「ゆうゆうメルカリ便」が利用でき、これらはそれぞれヤマト運輸と日本郵便と提携しています。ヤフオクでも、「おてがる配送」や「ネコポス」、「宅急便コンパクトEAZY」など、便利な配送方法が用意されています。

ただし、サイズや重量制限に違いがあるため、商品の大きさや発送先によっては、どちらを選ぶかを工夫する必要があります。

売れる商品の種類について

次に、どのような商品が売れやすいかについてです。メルカリは、特に20~30代の女性を中心に利用者が多く、ファッションやアパレル商品、子ども服などがよく売れています。また、不用品の売買というフリマの特性から、比較的安価な日用品なども人気です。

一方、ヤフオクでは、男性ユーザーの比率が高く、特に趣味性の高い商品や高級品がよく売れます。バイク用品やレアなトレーディングカードなど、ホビー関連の商品が需要を集めています。

さらに、ヤフオクでは、オークション形式で競り合いが行われるため、特定の商品に対する熱心なファン層をターゲットにしやすいです。

出品禁止物について

どちらのサービスにも出品禁止物が設定されていますが、細かい規定には違いがあるので注意が必要です。

例えば、商品券やギフト券はメルカリでは出品できませんが、ヤフオクでは出品可能です。また、生体販売に関しても、メルカリでは禁止されていますが、ヤフオクでは哺乳類や鳥類、爬虫類を除いた生物の出品が許可されています。

価格決定の仕方

さらに、商品の価格決定の仕方にも違いがあります。メルカリでは、出品時に価格を固定する形式が基本です。一方、ヤフオクではオークション形式が採用されているため、出品者が最初に価格を設定しても、その後入札者が価格を決定していきます。

もし出品者自身が商品の相場をよくわかっていない場合、ヤフオクでオークション形式を利用することで、予想以上の高値で売れることもあります。

法人での利用におけるメルカリとYahoo!オークションの違い

メルカリとYahoo!オークションは、法人や個人事業主の方が商品を出品・出店する際に利用できる便利なサービスを提供しています。どちらも非常に人気のあるプラットフォームであり、法人向けの機能やサービスも充実しています。

それぞれの特徴を理解し、適切に活用することで、効率的にEC運営を進めることができます。

メルカリShops

メルカリは、もともと個人向けのフリマアプリとしてスタートしましたが、2021年10月から法人や個人事業主向けに「メルカリShops」サービスを開始しました。このサービスは、スマートフォンひとつで簡単にオンラインショップを開設でき、メルカリの2,300万人以上のユーザーに商品を販売することができます。

メルカリShopsの大きな特徴は、初期費用や月額利用料が無料であることです。販売手数料は販売価格の10%が発生しますが、それでも手軽にネットショップを開設できるため、特にECを始めたばかりの事業者にとって非常に魅力的な選択肢となっています。さらに、メルカリの集客力を活かせるため、広告費用をかけずに多くのユーザーにアプローチできる点も大きな利点です。

また、メルカリShopsでは、メルカリ本体では提供されていないBtoC向けの機能が充実しています。例えば、複数の在庫登録が可能で、クール便を利用することができ、受注管理や在庫連携がCSVやAPIで行えます。タイムセールなどのプロモーション機能も提供されており、販売促進を支援するツールが多く揃っています。

Yahoo!オークションストア

Yahoo!オークションも、法人や個人事業主向けに「Yahoo!オークションストア」という出店サービスを提供しています。Yahoo!オークション内で店舗として出店できるため、Yahoo!JAPANが持つ強力な集客力を活用できます。

2020年度の取扱高は約8,502億円、月間訪問者数は5,452万人に達しており、非常に大きな顧客層にアプローチできる点が魅力です。Yahoo!オークションストアに出店するためには、まずYahoo!ショッピングに契約し、審査を通過する必要がありますが、その後はYahoo!オークション内に店舗を構えることができます。

出品手数料は、通常のYahoo!オークションよりも安く、7.7%(税込)です。また、初期費用や月額手数料は一切かからないため、費用面での負担を抑えることができます。Yahoo!オークションストアでは、出品一覧に「ストアアイコン」が表示されるため、個人出品者との差別化が図れます。

これにより、落札者に信頼感を与えることができます。さらに、Yahoo!オークションだけでなく、Yahoo!ショッピングにも商品を併行して掲載することができるため、より広範囲な販路を確保できます。

ヤフオクとメルカリ、結局どちらがおすすめか

メメルカリとYahoo!オークション(ヤフオク)の違いについていくつかの視点で比較してきましたが、どちらが最適かはケースバイケースです。利用する目的や状況に応じて、どちらを選ぶべきかが変わってきます。

ここではよくある疑問を元に、それぞれの特徴とおすすめの使い方を解説していきます。

初心者ならメルカリ

インターネットやネットショップの運営にあまり慣れていない方には、メルカリがおすすめです。メルカリはスマホを使って簡単に出品できるため、初心者でも手軽に始められます。特に、メルカリのアプリはシンプルで使いやすく、商品情報の入力から写真の撮影、出品までをスムーズに行えます。

そのため、ネットショップに不安がある方でも気軽にスタートできる点が大きな魅力です。

また、法人や個人事業主の方にとっても、商材によってはメルカリShopsの利用が便利です。

メルカリShopsは出店審査が早く、簡単にオンラインショップを開設できる点が特徴です。特に、素早く販売を開始したい場合や手軽にオンラインショップを持ちたい場合に便利です。

安全性について

メルカリとヤフオクのどちらも安全性には十分配慮されています。両方とも匿名配送が可能で、出品者と購入者の個人情報を守るための仕組みが整っています。これにより、安心して取引を進めることができます。

さらに、両者は国内でも最大級のフリマアプリとオークションサイトであり、ユーザー数も多いため、サービス運営が安定しています。取引が成立するまでの流れやサポート体制も整っており、万が一のトラブルにも対応しています。

そのため、どちらを選んでも大きな問題はなく、安心して商品を売買できます。

趣味性の高い商品や高価格帯の商品はヤフオク

もし販売する商品が高額商品であったり、趣味性の高い商品であれば、ヤフオクを選ぶのが適しています。ヤフオクはオークション形式で価格が競り上がるため、高額商品やレアな商品に対して需要が高い傾向があります。

また、ヤフオクでは出品者が価格を最初に設定することも可能ですが、オークションで競り合いが進むことによって、予想以上の高値で売れることもあります。一方、メルカリでは、販売価格をあらかじめ決めて出品する形式が基本です。

競り上がりを期待することはできないため、価格があらかじめ決まっているものに適しています。そのため、急いで売りたい商品や、少額商品を扱う場合はメルカリのほうが有利です。

どちらに出品すべきか? 同時出品について

ビンテージ品や中古品など、1点しかない商品を出品する場合、メルカリとヤフオクのどちらに出品するかは一度よく考える必要があります。一般的には、どちらか一方に出品することが現実的です。

同時に複数のプラットフォームで出品をすると、取引の重複や在庫管理の手間が増えてしまいます。それでも、売上を最大化したい場合、どちらかに特化するよりも両方に出品するのも一つの方法です。

たとえば、メルカリで即売れを狙いながら、ヤフオクではオークション形式で高額な取引を狙うといった使い分けが可能です。ただし、この方法を選んだ場合、2つのアカウントや在庫の管理が必要になるため、手間がかかる点も考慮しましょう。

ヤフオクとメルカリの違いを理解して、自分にあったサービスを選ぼう!

ヤフオクとメルカリは、それぞれ異なる特徴を持つオンラインマーケットです。ヤフオクはオークション形式が中心で、価格交渉が行われますが、メルカリは定額制で初心者でも扱いやすいのが特徴です。

さらに、ヤフオクは40代以上の利用者が多く、メルカリは若年層が中心です。どちらも便利で魅力的なサービスですが、自分の目的やターゲットに合わせて使い分けることが重要です。

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