メルカリで販売する際のデメリットは? その解消方法や他アプリとの違いを解説

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メルカリは、日本国内で最も利用者数の多いフリマアプリの1つです。手軽に商品を出品・販売できる点が魅力ですが、その一方で手数料の高さ出品者同士の競争の激しさなど、いくつかのデメリットも存在します。

「本当に売れるのか?」「手数料はいくらかかるのか?」といった疑問を持ち、出品をためらっている方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、メルカリで販売する際に感じやすいデメリットとその解決策を詳しく紹介します。さらに、他のフリマアプリとの違いや、どのような人にメルカリが向いているかについても解説します。

この記事を読むことで、以下のことが分かります。

・メルカリの主なデメリット
・デメリットへの具体的な対処方法
・他のフリマアプリとの違いや共通点

もくじ

メルカリで商品を販売する際のデメリット

メルカリに限らず、どのようなフリマアプリでも良い点だけでなく悪い点もあります。

ここでは、メルカリの出品者側から見たデメリットを紹介します。

他のフリマアプリよりも販売手数料が高め

メルカリでは初期費用や月額利用料は無料ですが、商品が売れた際に10%の販売手数料がかかります。これは、他のフリマアプリと比較するとやや高めです。

例えば、楽天ラクマでは販売実績に応じて4.5%〜10%、Yahoo!フリマでは初めて売れた商品は無料、以降は5%に設定されています。利益率の最大化を重視している場合には、販売手数料の高さがネックになる可能性があります。

値引き交渉をされることがある

フリマアプリの特徴として値引き交渉があり、メルカリでも同様に行われています。購入希望者と出品者が直接交渉できるため、買い手にとっては購入の後押しになることが多いです。

出品者としては、値引きを受け入れることで販売につながる可能性は高まるものの、適正価格での販売が難しくなるケースもあります。頻繁に交渉されると利益が圧迫されることもあり、対応に時間を取られる点もデメリットと言えるでしょう。

特に、利益率の低い商品を扱う場合や商品にこだわりがある場合には注意が必要です。

競争が激しく差別化が必要になる

メルカリは利用者が多い一方で、同じカテゴリーの商品を出品するライバルも多いため、競争が激しくなりやすい傾向です。特に人気商品やトレンド商品は出品者が多い分、価格競争に巻き込まれることがあります。

基本的に、価格や商品の状態、発送の早さ、評価などを比較して条件の良いものから売れていくので、他の出品者と差別化を図らなければ売れにくくなるのは必然です。

ただ出品するだけでは埋もれてしまう可能性が高く、写真の撮り方や商品説明の工夫、迅速な対応など、魅力を伝える努力も必要です。

すぐに売れるとは限らない

メルカリは多くのユーザーが利用しているため、出品すればすぐに売れると思われがちですが、実際にはそうとは限りません。需要が低い商品や競合が多いジャンルでは売れにくく、価格設定や商品説明、写真のクオリティによっても売れ行きが大きく左右されます。

相場よりも高い価格での出品、不十分な写真や説明では、購入者の関心を引くことは難しいでしょう。出品してもすぐに売れなければ自宅で在庫を抱えることになり、売れ残ることがプレッシャーになることも考えられます。

メルカリのデメリットを解消する方法

ここからは、メルカリで商品を販売する際のデメリット解消法について説明します。

販売手数料に対する対策

手数料を考慮した価格設定を行い、送料込みの価格でも適正な利益が得られるよう調整しましょう。送料を抑えるために、梱包サイズの調整や安価な配送方法を活用するのも1つの方法です。

また、商品が売れた際に手数料が還元されるキャンペーンを実施することもあるので、その時期に合わせて積極的に出品するのも良いでしょう。その他にも、売上金の振込申請をまとめて行い振込手数料を最小限に抑えることで、販売手数料以外の部分で工夫することも可能です。

値引き交渉に対する対策

頻繁に値引き交渉をされると、利益が減り対応の手間も増えます。対策として、商品説明欄に「値引き交渉不可」や「価格交渉は○円以上の購入で対応可能」などと明記すると、無理な値下げ要求を減らせます。

逆に、あらかじめ値下げを見越して少し高めに価格を設定し、交渉に応じやすくするのも1つの方法です。商品説明や写真で商品の価値をしっかりと伝えることで、購入者がその価値に見合った価格だと感じれば無理な値引き交渉をされにくくなるでしょう。

差別化に対する対策

他の出品者との差別化を図るために、高品質な写真を使い商品説明を詳しく記載しましょう。1つ1つの商品に対して詳細な情報を記載するのに労力を要しますが、写真だけでは伝えきれない商品の状態や魅力を細かく説明することは大事なことです。

購入者が安心できるような対応を心がけることも、他の出品者との差別化につながります。また、「即日発送可」「おまけ付き」「丁寧に梱包します」など、購入者にとって魅力的なポイントを加えると、選ばれやすくなります。

長期販売に対する対策

出品した商品がなかなか売れない場合は、再出品価格調整を行うと効果的です。特に多くのユーザーが利用する時間帯に再出品することで検索結果で上位に表示されるようになり、新着商品として購入者の目に留まりやすくなります。

需要が高まるタイミングを狙うこともポイントです。例えば、季節商品や限定品は適切な時期に合わせて出品すると売れやすくなります。また、適正価格で出品しているかを定期的にチェックし、競合商品と比較して魅力的な条件にすることも大切です。

他アプリと比較したデメリットの違いと共通点

他のフリマアプリと比較すると、メルカリ特有のデメリットばかりではなく、フリマアプリ全体に共通する課題も多く見られます。

たとえば、メルカリの販売手数料は10%とやや高めですが、他のフリマアプリでも手数料は発生するため、必ずしもメルカリだけのデメリットとは言えません。

むしろ、メルカリには手数料が高い分、他にはない独自サービスが用意されています。たとえば「たのメル便」を利用すれば、大型商品の梱包から発送までを任せられるため、手間を大幅に減らせます。このようなサービスを活用することで、時間や労力を節約でき、手数料の高さを相殺できるケースもあります。

また、値引き交渉への対応が必要になる点もデメリットのひとつですが、これは他のフリマアプリでもよくあることです。

このほかにも、個人間取引におけるトラブルのリスクや、すぐに売れるとは限らない点などは、どのフリマアプリでも共通している特徴と言えるでしょう。

メルカリを利用する前に知っておきたい注意点

メルカリでは、購入者と出品者の双方が安心して取引できるよう、さまざまなルールガイドラインが設けられています。法律やメルカリの利用規約を守るために厳しい出品制限があり、違反すると出品停止やアカウント制限といったペナルティの対象になることもあります。

たとえば、禁止されている商品を出品する行為は、たとえ「知らなかった」としても免責にはなりません。また、取引時のトラブルを防ぐためにも、商品説明はできるだけ正確かつ詳しく記載することが求められます。

トラブルを避けるためには、事前に利用規約や禁止事項をしっかり確認し、ルールを理解しておくことが非常に重要です。

メルカリで出品時に禁止されている行為

メルカリには出品に関する禁止事項や注意事項が多くありますので、ここからは主なものを紹介します。

出品禁止アイテム

メルカリでは、いくつかの商品が出品禁止とされています。

例えば、成人向けコミックなどの18禁アイテムやアダルトグッズ、使用済みの下着類、水着、体操着など、好ましくない使われ方をするリスクがある商品です。

また、医薬品やタバコ、農薬など、販売に免許や登録が必要な商品、小分けした化粧品やオリジナルの化粧品も販売できません。

現金、金券、宝くじ、競馬の投票券など金銭と同等に扱われるもの、中身が不明確な福袋、実体のない電子データ(ゲームアカウントなど)も禁止されています。

出品時に注意が必要な商品

出品が禁止されていなくても、取り扱いに注意が必要な商品もあります。

スマホ・PC

個人情報が大量に含まれているため、初期化と個人情報の消去が必須です。必要な情報はバックアップし、各OSの初期化方法に従って初期化を実行する必要があります。

ブランド品

ブランドのロゴとシリアルナンバーが分かるように写真を撮影することが必要です。適切な写真がないと偽ブランド品と判断され、出品が取り消される可能性があります。貴金属類の場合は、領収書や保証書があるとより確実です。

衣類・スニーカー

汚れやシミ、靴底の減り具合などサイズ感や使用感が分かるような写真を掲載する必要があります。靴のサイズはメーカーによってバラツキがあるため、普段履いている靴のサイズと比較して「ゆったりめ」「タイトめ」などの情報を添えると親切です。ブランド品の場合は、ブランドロゴやタグの写真も必要です。

食品・飲料品

以下の食品は出品できません。

  • 賞味(消費)期限が不明なもの
  • 期限切れのもの
  • 商品到着後1週間以内に期限が切れるもの
  • 開封済みのもの
  • 生の食肉・魚介類
  • 保健所などの許可がない加工食品
  • 販売に特定の許可が必要な食品類
  • 健康増進法に違反する食品

なお、食品表示がわかるように撮影・掲載する必要があります。

その他禁止事項

メルカリ以外の決済方法で売買することや物々交換、許可や届出、免許が必要な商品を手続きなしで出品することも禁止されています。

メルカリでの商品販売におすすめな人

ここからは、メルカリでの商品販売に向いている人を紹介します。デメリットを踏まえて注意点も説明しますので、参考にしてください。

不用品を整理したい人

着なくなったブランド服や使わなくなった家電、読まなくなった本など、不要になったアイテムを売りたい人にとってメルカリは最適な選択肢です。メルカリは個人間での売買が簡単にできるため、気軽に不用品を整理することができます。

ただし、同じような商品が多数出品されている場合は、競争が激しくなるため、工夫が必要です。たとえば、商品のシミや傷の状態を明確に記載したり、清潔感のある綺麗な写真を掲載することで、購入される可能性が高まります。

また、適正な価格設定と購入後の迅速な対応も、売れやすくするための重要なポイントです。

ハンドメイド作品を販売したい人

アクセサリーやバッグ、スマホケースなど、ハンドメイド作品を販売したい人にもメルカリは最適なプラットフォームです。オリジナリティのあるデザインや、丁寧に作り込まれた作品は、競争の激しい市場においても根強いニーズがあります。

たとえば、「手編みのニット帽を寒くなる季節に合わせて出品する」といったタイミングを工夫するだけでも注目を集めやすくなります。また、メルカリでは価格交渉を受ける機会も多いですが、ハンドメイド作品は一点ものが多いため、あらかじめ少し高めに価格を設定しておくことで、利益を確保しつつ納得感のある販売が可能です。

せどりや転売をしたい人

安く仕入れて高く売る「せどり」を行いたい人にとっても、メルカリは有力な販売手段です。たとえば、セールで安く仕入れたスニーカーを高値で販売する、限定フィギュアを転売して利益を得るといった方法があります。

ただし、メルカリでは販売手数料(10%)や送料がかかるため、これらを考慮しないと赤字になるリスクがあります。
しっかりと利益計算を行った上で出品することが重要です。また、人気商品は高値で売れやすい反面、需要のない商品を仕入れてしまうと在庫が残るリスクもあるため、商品選定の見極めが欠かせません。

さらに、販売禁止商品や規約違反には十分に注意し、ルールを守った運営を心がける必要があります。

コレクターアイテムを扱う人

ヴィンテージのトレーディングカード、限定版フィギュア、希少な古本、ブランド品など、特定ジャンルのコレクターアイテムを持っている人にとっても、メルカリは魅力的な販売先です。同じ趣味を持つ購入者と出会いやすく、ニッチなアイテムでも思わぬ高値で売れることがあります。

たとえば、「昔購入したゲームの初回限定版を出品したら、定価の2倍で売れた」といったケースも珍しくありません。ただし、人気商品にはライバルも多く、価格競争が起きやすい点には注意が必要です。さらに、相場が変動しやすいため、出品前に適正価格を調査することも欠かせません。

また、傷や箱の状態などを詳しく記載し、高画質な写真を掲載することで信頼感が高まり、購入率の向上にもつながります。

副業や小規模ビジネスを始めたい人

ネット販売を小規模に始めたい人や、継続的に商品を販売して副業収入を得たい人にもメルカリは適しています。一から独自のECサイトを立ち上げる必要がなく、すぐに出品・販売をスタートできる点が大きなメリットです。

特に、ニッチなジャンルの商品であれば競合が少なく、安定した売上が見込める可能性もあります。ただし、メルカリでは値引き交渉が頻繁に行われるため、最低限の利益を確保できるよう価格設定には工夫が必要です。

また、長期的に売上を伸ばすには、丁寧な顧客対応やリピート購入を意識した販売戦略も重要になります。

ファッション好きな人

ブランド品やトレンドの洋服を売買したい人にも、メルカリは適したプラットフォームです。季節ごとに不要になった服を出品すれば、クローゼットの整理にもなり、収入にもつながります。

特に季節の変わり目には需要が高まりやすく、トレンドを押さえたアイテムは注目されやすい傾向にあります。ただし、ファッションカテゴリーは出品数が多く、競争も激しいため、商品の状態やサイズ感、使用感などを丁寧に記載することが重要です。

また、値引き交渉に備えて少し高めの価格で出品し、柔軟に対応するのも売れやすくするポイントです。

本やCD、ゲームを売りたい人

中古の本やゲーム、DVD、CDなどは比較的需要が高く、コレクション整理をしたい人にもおすすめです。特に新作や話題の作品は高値で売れる可能性があり、タイミング次第で思わぬ利益につながることもあります。

ただし、ベストセラー本や定番ゲームなどは出品数が多く、価格競争が激しくなる傾向があるため、売れにくい場合もあることを考慮しておきましょう。すぐに売れるとは限らないため、気長に販売する姿勢も大切です。

また、帯付きや特典付きの商品は価値が上がることがあるため、詳細な説明と高品質な写真でアピールすると効果的です。

メルカリの特徴を理解して上手に活用しよう

メルカリは手軽に出品できる便利なフリマアプリですが、販売手数料の高さや競争の激しさ、値引き交渉の頻度など、いくつかのデメリットも存在します。とはいえ、利用者の多さや売れやすさ、匿名取引や充実したサポート体制といったメリットも多く、上手に使えば非常に心強い販売ツールになります。

競争の激しい市場の中で売上を伸ばすには、商品の魅力が伝わる説明や適正価格の設定など、基本を押さえた工夫が欠かせません。また、他のフリマアプリと比較しながら、自分に合った販売スタイルを見つけるのもひとつの方法です。

デメリットを正しく理解した上で、メルカリを効果的に活用していきましょう。

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