商品をオンラインで販売する際には、ECサイトを活用するのがおすすめです。ECサイトを利用することで、集客力を高め、売上の向上につなげることができます。
さまざまなECサイトがありますが、自社で運用したい場合は「BASE(ベイス)」の活用がおすすめです。
BASEは、初心者でも簡単にネットショップを開設できるサービスで、特別なスキルや知識がなくても運営できる点が大きなメリットです。
ただし、BASEの機能やメリット・デメリットを理解しておくことも重要です。本記事では、BASEの活用方法について詳しく解説します。
この記事で分かること
・BASEの機能や特徴
・BASEを開設するための費用
・BASEを活用した運営までの流れ
BASEの特徴とは
BASEは、誰でも簡単にネットショップを開設できるサービスとして、多くの個人や企業に利用されています。
利用する前に、どのような特徴があるのかを把握しておくことが大切です。
無料でネットショップを開設できる
BASEでは、初期費用や月額費用なしでネットショップを開設できます。
商品が売れたときに手数料が発生する仕組みのため、収益が出るまでコストをかけずに運営できるのが特徴です。
また、BASEはASP型のサービスであり、自社の商品だけを並べたオリジナルショップを作成可能です。
他の出品者の商品が表示されることがないため、アクセス数が増えれば売上に直結しやすい点もメリットです。
さらに、カスタマイズの際にHTMLやCSSなどの専門知識が不要で、簡単にデザインを変更できるため、初心者でもオリジナリティのあるショップを作成しやすい環境が整っています。
集客しやすい機能が揃っている
BASEには、ショップ運営に役立つ機能が充実しており、集客や売上向上をサポートする仕組みが整っています。
SNSとの連携や広告の出稿は、一般的に設定が複雑になることが多いですが、BASEでは簡単な操作で設定できるため、手間をかけずに集客を強化できます。
また、拡張機能(BASE Apps)は80種類以上提供されており、無料で利用できるものも多いため、自分の理想のネットショップを作りやすいのも特徴です。
一般的に、ASP型のネットショップはモール型ECサイトと異なり、集客を自分で行う必要がありますが、BASEは売上向上のためのサポート機能も充実しているため、初心者でも運営しやすいサービスと言えます。
PayIDを活用したサービスが利用できる
BASEでは、関連サービスである「PayID」アプリを通じて、ネットショップの運営をサポートしています。
PayIDはショッピングアプリとして機能し、ユーザーは「ファッション」などのカテゴリー別に商品を検索し、スムーズに買い物を楽しめるのが特徴です。
そのため、PayIDを利用するユーザーからの集客も期待でき、売上アップにつながる可能性があります。
アプリの登録者数は1,500万人以上(2024年時点)と非常に多く、多くの潜在顧客にアプローチできるメリットがあります。
さらに、PayIDにはレコメンド機能が搭載されており、自社の商品と相性の良いユーザーに対して効果的にアプローチできる仕組みになっています。
適切な運用を行うことで、新規顧客の獲得や売上向上につなげることができるため、活用を検討してみるとよいでしょう。
初心者へのサポート体制も充実
BASEでは、チャットによるオンラインサポートを提供しており、初心者でも安心してネットショップを運営できる環境が整っています。
分からないことがあれば、チャットを通じてリアルタイムで操作方法を確認できるため、問題を早急に解決しやすいのが特徴です。
また、ショップ運営では在庫管理やマーケティングなど、多くの作業が必要になります。
その点、BASEでは運営ノウハウを学べるセミナーを開催しており、初心者でも基礎から学習できる環境が整っています。
ショップ開設から運営まで幅広くサポートを受けられるため、初めてネットショップを運営する人にとっても安心して利用できるサービスと言えるでしょう。
ポップアップスペースへの出店サポート
BASEでは、渋谷モディとラフォーレ原宿にポップアップショップを展開しており、BASEでショップを運営するオーナーであれば、誰でも申し込みが可能です。
さらに、これらのポップアップショップへの出店費用は無料のため、コストをかけずに実店舗での販売を体験できるのが大きな魅力です。
ポップアップスペースを活用することで、ネットショップ以外の場でもユーザーと直接交流でき、自社商品の魅力をアピールする機会を増やせます。
また、実際にリピーターと会うことで、商品に関する直接のフィードバックを得ることも可能です。
ポップアップスペースの活用は、ネットショップの認知度向上や新たな顧客獲得につながるメリットがあるため、出店を検討してみるのも良いでしょう。
7種類の決済方法に対応
BASEでは、7種類の決済方法に対応しており、さまざまな支払い方法を選択できます。
対応している決済方法は以下のとおりです。
- クレジットカード
- 後払い(Pay ID)
- コンビニ決済
- スマホキャリア決済
- 銀行振込
- Amazon Pay(Web経由のみ)
- PayPal(Web経由のみ)
- 後払い決済(アプリ経由のみ)
BASEの「かんたん決済」を利用すれば、購入者が自分に合った支払い方法を選べるため、購入を検討しやすくなります。
特に、ユーザーにとって普段利用している決済手段が選べることは、購入のハードルを下げる要素のひとつです。
また、決済方法の設定は簡単に行えるため、初心者でもスムーズに導入できます。
Instagramとの連携も可能
BASEでは、ショップとInstagramアカウントを簡単に連携できる機能が備わっています。
個人のInstagramアカウントでも、投稿に商品のリンクをタグ付けすることで、ショップへの導線を作ることが可能です。
フォロワー数が多い場合、より多くのユーザーに商品を認知してもらい、集客につなげられるでしょう。
また、SNSは拡散力が高く、短期間でもアクセス数を増やせる可能性があるため、ショップの宣伝手段としても有効です。
Instagramは世界中で何千万人ものユーザーが利用しているプラットフォームであるため、集客の面でも大きなメリットがあります。
通常、ネットショップとInstagramを連携させるには手間がかかることが多いですが、BASEでは簡単に設定できるため、すぐに集客手段として活用できます。
ブログ作成も可能
BASEにはブログ作成機能が搭載されており、ショップの魅力を発信するツールとして活用できます。
ブログを通じて商品の特徴やこだわりを詳しく紹介できるため、購入を検討しているユーザーに対してより深い情報を提供できます。
また、ショップのコンセプトや運営者の想いを伝えることで、ブランドの信頼性向上にもつながります。
さらに、ブログコンテンツはSEO対策にも効果的です。
適切なキーワードを含めた記事を作成することで、検索結果の上位に表示されやすくなり、集客力の向上が期待できます。
また、Instagramと併用することで、SNS経由の流入と検索エンジン経由の流入の両方を確保できるため、より多くのユーザーにアプローチできる可能性が広がります。
ブログとSNSを活用することで、効率的に集客し、売上アップにつなげていきましょう。
BASEにかかる費用とは?
BASEは無料でネットショップを開設できるため、コストを抑えて運営できるのが大きなメリットです。
しかし、すべてのサービスが無料というわけではなく、運営に伴い一定の費用が発生します。
具体的にどのような場面で費用がかかるのか、詳しく紹介します。
料金プランは2種類ある
BASEでは、「スタンダード」と「グロース」の2種類の料金プランが提供されており、ショップの規模や売上に応じて選択が可能です。
それぞれのプランの特徴は以下のとおりです。
プラン | 月額料金 | 決済手数料 | サービス使用料 |
---|---|---|---|
スタンダード | 無料 | 3.6%+40円 | 3% |
グロース | 19,980円 | 2.9% | 無料 |
スタンダードプランは月額費用がかからず、商品が売れたときにのみ手数料が発生するため、初めてネットショップを運営する人に向いています。
一方で、グロースプランは月額費用がかかるものの、サービス利用料が不要で、決済手数料も低く抑えられます。
そのため、一定の売上がある場合は、スタンダードプランよりもコストを削減できる可能性があります。
また、2年契約をすると月額費用が少し割引されるため、長期的な運営を考えている場合は検討するのもよいでしょう。
ショップの売上規模や費用バランスを考慮し、最適なプランを選択することが重要です。
決済手数料の違い
BASEでは、「スタンダード」と「グロース」のプランごとに決済手数料が異なります。
スタンダードの場合は3.6%+40円、グロースの場合は2.9%に設定されています。
例えば、5,000円の商品が注文された場合の手数料は以下のとおりです。
- スタンダード:5,000 × 3.6% + 40円 = 220円
- グロース:5,000 × 2.9% = 145円
このように、グロースの方が決済手数料が低く、販売額が大きくなるほど差が出てきます。
スタンダードは初期費用が0円のため、最初は手数料が多少高くても大きな負担にはなりにくいでしょう。
しかし、売上が増えてくると手数料の差が大きくなり、グロースの方がコストを抑えられる場合もあります。
決済手数料の負担を考慮しながら、適切なタイミングでプラン変更を検討するとよいでしょう。
BASEでネットショップを開設する流れ
BASEは、初心者でも簡単にネットショップを開設できるプラットフォームです。
これから独自のショップを運営したい方にとって、手軽に始められるのが大きな魅力です。
ただし、ショップを開設するには一定の手続きが必要なため、事前に流れを把握しておくことが大切です。
ここでは、BASEでネットショップを開設する手順を紹介します。
BASEアカウントを作成する
まずは、BASEのアカウントを作成する必要があります。
BASEの公式サイトにアクセスし、以下の情報を入力してください。
- メールアドレス
- パスワード
- ショップURL
ショップURLは、任意の文字列と10種類のドメインの組み合わせで構成されます。
ショップ名と一致する文字列を設定すると、お客様にとって覚えやすくなるため、慎重に選びましょう。
また、登録後も独自ドメインへの変更が可能です。メールアドレスやパスワードも後から変更できるため、まずはアカウント作成を完了させましょう。
メールアドレスの認証を行う
アカウントを作成すると、BASEからメールアドレスの認証メールが送信されます。
先ほど入力したメールアドレスに届いたBASEからのメールを開き、記載されている認証用のURLをクリックしてください。
「メールアドレスの認証が完了しました」というメッセージが表示されると、本アカウントの登録が完了し、ネットショップの開設が可能になります。
運営に関する情報設定や支払いの登録
アカウントを作成した後、ネットショップとして正式に運営するためには、運営情報の入力と支払い方法の登録が必要です。
まずは、以下の項目を正確に記入しましょう。
- 区分(個人・法人)
- 事業者の氏名
- 事業所の所在地
- 事業所の電話番号
- 営業時間や定休日
- 販売価格
- 支払い方法
- 引き渡し時期
- 返品に関する事項
ネットショップを運営する際は、特定商取引法を遵守する必要があるため、事前に確認しておくことをおすすめします。
ただし、個人でショップを運営する場合は、住所や電話番号を非公開にすることも可能です。
続いて、支払い方法の登録を行います。BASEでは以下の決済方法に対応しています。
- クレジットカード決済
- 銀行振込
- コンビニ決済(Pay-easy)
- キャリア決済
- PayPal
- Amazon Pay
- 後払い(Pay ID)
利用する決済方法を選択し、屋号や生年月日などの必要事項を入力します。
最後に「保存する」をクリックすると、決済方法の設定が完了します。
商品の登録を行う
ネットショップを運営するには、商品を登録する必要があります。
まず、ホーム画面から「商品管理」のページを開き、新規登録画面に進みます。
登録画面では、以下の項目を入力します。
- 商品名
- 商品説明
- 価格
- 在庫数
入力欄の横にある「×」ボタンを押すと、入力した情報を削除できるため、誤入力があった場合も簡単に修正可能です。
また、商品画像は最大20枚まで登録可能で、ドラッグ操作で並び替えができます。
商品説明文は手入力も可能ですが、類似商品が多い場合は「BASE AIアシスタント」を活用することで、負担を軽減しながら作成できます。
ショップの設定をして公開する
商品登録が完了したら、ショップのデザインを整え、独自性のある魅力的なページに仕上げましょう。
BASEでは、オフィシャルのデザイナーテーマが22種類、さらに有料版を含めると80種類以上のテーマが用意されています。
また、パーツを自由に追加できるため、自分の好みに合わせたレイアウトのカスタマイズが可能です。
ショップのロゴ作成も、専用のアプリを使用すれば無料で作成できるため、ブランドの印象を強めるために活用するとよいでしょう。
すべての設定が完了したら、ショップを公開します。
- 設定メニューを開く
- 「ショップ情報」→「ショップ公開状況」を選択
- 「公開」にチェックを入れて、「保存する」ボタンをクリック
これで、ショップが正式に公開され、販売を開始できるようになります。
BASEを活用すれば、簡単にネットショップを解説できる
この記事では、BASEを活用したネットショップ運営について紹介しました。
BASEは、初心者でも簡単にネットショップを開設・運営できるよう、充実したサポート体制が整っているのが特徴です。
もしネットショップの運営に興味があるなら、まずはBASEの公式サイトにアクセスし、概要を確認してみるとよいでしょう。