多店舗販売・1,000通り以上の複雑な出荷ロジック起因で発生する在庫ズレ問題を解決

株式会社クラシカルエルフ
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企業情報 

企業名株式会社クラシカルエルフ
事業内容小売業
ECサイト公式ショップ
https://classicalelf.shop/
お取り扱い商材アパレル(婦人服)
販売方法・自社サイト
・10モール(ZOZOTOWN、楽天市場、Yahoo! ショッピング、au PAY マーケット、Qoo10、SHOPLIST、マガシーク、ロコンド、ベルーナ、マルイ)
月間出荷件数約3~5万件(ZOZOTOWNでの出荷件数を除く)
EC開始時期2007年
LOGILESS導入時期2018年10月
EC物流における課題(1)「在庫ズレ」発生による経営損失
複雑なオペレーションにより、常に1割ほどの在庫ズレが発生。欠品・遅延でお客さまにご迷惑をおかけし、お詫び対応するメンバーの負担も大きかった。倉庫にある物理在庫情報をリアルタイムで把握できず、販売機会を逸したり、夜中まで棚卸しなければならなかった。

(2)オペレーション属人化・非効率
10サイトの受注処理を1名のスタッフが担当。配送方法を細かく振り分けていたため、1日4~5時間を費やしており、非常に非効率な状態だった。
LOGILESS導入後の成果(1)人手で行っていた複雑なオペレーションを、LOGILESSのRPA機能ですべて自動化し、在庫ズレはほぼゼロに。正しい在庫数をリアルタイムで管理することができ、欠品によるお客さまへのお詫びが激減。財務判断が円滑にできるようになった。

(2)受注処理の9割を自動化。非効率な作業から解放され、社員がより良い商品の追求に取り組める環境になった。

取材者プロフィール

株式会社クラシカルエルフ 内部監査室 室長 小野塚 謙介 氏

株式会社クラシカルエルフ

内部監査室 室長
小野塚 謙介 氏

1980年生まれ。埼玉県出身。新卒で総合通販会社に入社。BtoC営業/EC事業部を経て、2016年より、株式会社クラシカルエルフに参画。受注処理/CS/ECサイト運営などECに関わる業務全般に従事。

LOGILESSを導入するまで

複雑なオペレーションにより、常に1割近い在庫ズレが発生

クラシカルエルフは、お客さまが求める商品を、高い品質を維持しながら手に取りやすい価格で提供することを大切にしているファッションブランド。その考えに共感して、私は2016年の後半にクラシカルエルフへ入社しました。当時はEC事業が軌道に乗り始めた頃で、楽天市場やAmazonなど10のECモールに出店。リアル店舗を完全撤退して、事業をECに一本化しようというタイミングでした。

ただ、事業の成長とは裏腹に、受注処理や在庫管理などのオペレーションがうまく最適化されていない状況。各モールのご注文データと、在庫状況を手作業で合わせていたため、タイムラグの間に追加の注文が入ったり、人為的な入力ミスが発生したりで、毎日1割近い在庫のズレが発生。トレンドや季節によって売れ筋や販売数量が変動するアパレルにおいて、適切に在庫を管理できないと経営上大きな損失が発生します。何よりも、ご注文を受けたにも関わらず在庫を切らしていることがあるなど、お客さまのご迷惑になっていました。

10サイトの受注処理を1名で対応。毎日5時間近くかけて、1,000通り以上の配送方法を手動で振り分け

当時、受注処理にはデータベース管理のための独自システムを活用していました。社内にはシステムに詳しい者がほとんどいない中、毎日4~5時間かけて1名のスタッフが担当。この頃の受注量は月8,000~10,000件ほどでしたが、なるべく配送料を下げるために、商品サイズ×注文数×出荷元(自社倉庫/外注倉庫)などの組み合わせ表をつくり、配送方法を細かく振り分けていました。その組み合わせパターンは1,000通り以上。

またこのシステムは複数PCで同時に処理することができなかったため、担当者が受注処理をしている間は、返品などの他業務の処理ができず顧客対応メンバーの業務がストップすることもしばしば。この非効率な環境のせいで、売れれば売れるほど、社内はピリピリムードに。この不健全な状況を、早く何とかしなければと思いました。

LOGILESS導入を決めた理由

複雑なオペレーションを自動化できる機能で、在庫ズレ課題を解消できるイメージが湧いた

LOGILESSを知ったのは2018年1月。当時、外部委託を始めたばかりの倉庫会社さんに「在庫を適切に管理できる体制をつくりたい」と相談したところ、紹介されたシステムがLOGILESSでした。「OMSとWMS(倉庫管理システム)が一体化していて、受注から出荷までを自動化できる」と聞いて、それは便利そうだなと興味を持ちました。

初回打ち合わせ時には「複雑な配送方法の振り分けも自動化できないか」と相談しました。実はシステム開発会社にも要件の相談をしたことがあるのですが、「ロジックが複雑すぎて開発できない」もしくは「開発費用が最低でも数千万円以上はかかる」とのお返事。LOGILESSはSaaS(Software as a Service)システムのため、多くのEC事業者様にとって役立つ機能は標準機能として実装しているということで、要望を話してから10か月後にこの自動化を実現するためのRPA機能が実装され、利用を開始しました。

LOGILESSを導入してから

人力で行っていた複雑なオペレーションすべて自動化でき、在庫ズレはほぼゼロに

LOGILESSを利用してから、僕がいちばん驚いたのは追加機能の開発スピード。僕たちだけでなく、たくさんのEC事業者の声やアイデアをもとに、便利な機能がどんどん追加されています。

例えば、ZOZOTOWNとのAPI連携も、2019年1月から実施可能に。クラシカルエルフの主要モールだけに、すごく助かりました。ZOZOTOWNでは指定の倉庫に商品を事前に納品しておく必要があり、その在庫がなくなると、他の倉庫に商品があっても「在庫切れ」表示になってしまいます。でも、LOGILESSならAPI連携によって、「取り寄せ商品」として表示させておくことができ、自動で指定倉庫へ商品を移すことができます。この機能により商機を逃すことなく、売上を伸ばすことができました。

「いい商品を届ける」という共通の目標に向かって、組織が1つになった

僕にとって何よりもうれしかったことは、社内の雰囲気が良くなったこと。以前のように、誰かが作業している間は、誰かの作業が止まるという非効率な環境ではなくなったし、毎日在庫がズレるというストレスからも解放されたことで、「お客さまにいい商品を届ける」という目標に向かって組織が一つになっているのを感じます。

毎日受注処理に追われていた担当者は、今は撮影チームでクリエイティブな仕事をしていますし、僕は今、返品や不良が発生した商品のデータをうまく有効活用して、品質改善につながられないか検討中。LOGILESSを導入したおかげで、みんなが本来やるべきことに力を注げるようになりました。

クラシカルエルフの成長エンジンは、お客さまに喜んでもらえるために、今よりもっといい商品を愚直に追求し続けることだと思っています。これさえきちんとやり続けていれば、あとはその時代時代で、もっとも集客力のあるECモールに出店すれば成功できる。モールとのAPI連携も容易なLOGILESSがあるので、今後も物流面の不安なくビジネスを進めていけそうです!

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