企業情報
企業名 | アソビュー株式会社 |
事業内容 | 遊び予約サイト「アソビュー!」、体験ギフト販売サイト「アソビュー!ギフト」、レジャー・観光・文化施設向けチケット電子化支援「ウラカタシリーズ」等を展開 |
ECサイト | https://store.asoview.com/ |
お取り扱い商材 | 体験ギフトの販売 |
販売モデル | 自社サイト、楽天市場 |
月間出荷件数 | 約3,000件 |
EC開始時期 | 2017年9月 |
LOGILESS導入時期 | 2021年10月 |
EC物流における課題 | アナログな受注処理による属人化が進み、担当者が疲弊。出荷元10社、1日50〜100件を1名が担当し、リードタイムの遅延や出荷ミスが発生する。 |
LOGILESS導入後の成果 | 1日の作業に約4時間かかっていたところ、30分で完結するほど工数が削減された。属人化が解消されて、受注処理のミスもほぼ0に。 |
取材者プロフィール
アソビュー株式会社
ギフト事業部 部長
高羽 勇気氏
2015年にアソビュー株式会社で学生インターンとしてジョイン、3か月のアクティビティ施設向け掲載営業を経て、新規事業(現:ウラカタシリーズ)の立ち上げに携わる。
2017年に同社へ新卒入社。大型レジャー施設のメディア・ソリューション営業に従事。2018年からは現ギフト事業部の部長および事業責任者を担当。
LOGILESSを導入するまで
「大切な人に、思い出を。」アソビューが手がけるギフト事業
当社アソビューにはいくつかの事業があります。現在の基幹事業といえるのが、B2Cでは、週末のお得で便利な遊び予約サイト「アソビュー!」、B2Bでは、日本全国のレジャー・観光・文化施設様やアクティビティ・体験教室様向けのDXソリューション「ウラカタシリーズ」を展開しています。他にも企業様や自治体様向けのソリューションサービスも提供しております。
そんな中で、LOGILESSを活用している事業としては、6年前に始めたギフト事業「アソビュー!ギフト」が挙げられます。「大切な人に、思い出を。」というコンセプトのもと、体験ギフトを販売しています。基幹事業であるアソビューの予約サイトにある25,000個ほどの体験プランから厳選し、「リラックス」や「ペア」などのテーマごとにギフトカタログを作成。結婚祝いや誕生日のシーンで贈り物として活用していただける商品です。
ギフトカタログの中にはお出かけして体験するレジャーのほか、一流ホテルのスイーツお取り寄せなどの物販商品も展開しています。
出荷元10社、1日50〜100件の受注業務を1名で担当し疲弊
当初、物流業務は自社で対応していましたが、出荷量の増加に伴い外部倉庫へ委託を始めました。委託した倉庫で使用していたのは独自の基幹システムです。現在展開している自社ECと楽天市場以外に、当時はAmazonやYahoo!ショッピングにも出店しており、それぞれの受注データを取り込まなければなりませんでした。それぞれの管理画面からCSVをダウンロードして変換表に貼り付ける。それをメールで委託先の倉庫に送るアナログなオペレーションです。
そこからさらに出荷元が10社に増えました。ギフトカタログから、レジャー、体験ではなく、グルメやスイーツなどの物販のお取り寄せ商品が引き換えられた場合に、パートナー事業者より商品を直送するオペレーションが増えたからです。出荷量が1日50〜100件ほどに増えた頃、課題が生まれました。ミスが増加し、テレコや誤出荷、配送の遅延といった問題が起こり始めたのです。我々の商材は「ギフト」である特性上、ラッピングやのし、名入れが必要になります。そのため受注から出荷までそのままデータを流すのではなく、人の手を介して処理していました。
倉庫の部分はアウトソースできていたものの、受注処理はアナログかつ1名体制と属人化していたのが当時の状況です。ミスが許されないアナログな運用やリードタイムに対する切迫感や、休むことへの罪悪感に社内メンバーも疲弊していました。
そこでお客様への不便を解消するためにも、アナログなオペレーションをシステム化したほうが良いと考えたのです。自社で開発するには知見がなく、あまり現実的ではない。では「クラウド型のサービスを」と考えたときにLOGILESSとご縁が繋がりました。
LOGILESSに導入を決めた理由
ギフトオプションを自動化できるカスタマイズ性、サポート力が導入の決め手
いくつかのOMS(受注管理システム)を検討した中でLOGILESSを選んだポイントは4つあります。まずShopifyをはじめ、自社ECを展開しているカートやモールとの高い連携性。それからリーズナブルなコスト感。マクロを組んでギフトオプションを自動化できるカスタマイズ性。そしてサポート力です。
他社だと開発費用がかかるような部分もLOGILESSはマクロで対応できます。ただギフトオプションの複雑さがあったため、「各カートやモールとLOGILESSとのデータマッピングは大変だろう」と予想していました。サポート担当の対応に、「運用が軌道に乗るまでしっかりサポートしていただけそうだ」と感じたことも導入の決め手です。
「こっちの方がいいですね」物流業務を担当するパートナー事業者もデジタル化を実現
一方でLOGILESS導入に当たっては、WMS(倉庫管理システム)を操作するパートナー事業者側にもメリットしかありませんでした。レジャー施設やホテルから商品を直送してもらうケースもあるのですが、コロナ禍を機に物販を始めたばかりのパートナー事業者もアナログ対応だったのです。当時は当日13時にCSVで注文データを送り、それを元に出荷していただくというオペレーション。10社ほどやりとりをする中には、該当の商品が出荷済みかどうか把握できていない状況もあったようです。
LOGILESSを導入すれば、OMSからWMSにリアルタイムで情報が連携されるのでパートナー事業者側も出荷の見立てがつけやすい。出荷ステータスも把握できるようになり「こっちの方がいいですね」と声をかけてもらいました。パートナー事業者とマニュアルを共有して、1ヶ月ほどで軌道に乗ったと記憶しています。
LOGILESSを導入してから
工数削減で1日の作業が4時間から30分に。受発注のミスが激減
社内の受注業務に1日4時間ほどかかっていたところ、LOGILESS導入後は工数が格段に減り、30分程度の作業に収まるようになりました。エラーが起きるとその解決に時間がかかっていたのですが、受注と発送に関わる処理のミスもほぼ無くなりました。ミスの減少はお客様満足度の維持に繋がっていくのではないかと考えています。ロジ周りの負担が軽くなったことにより、販売施策に集中できるようにもなりました。
属人化が解消され、安定した物流体制を構築
それと心理的に大きいのが、毎日の出荷やリードタイムに対するヒヤヒヤ感と焦燥感がなくなったことです。LOGILESSを導入前は、複雑なフローやケアするポイントが多すぎて、マニュアルはあれど「(業務を人に)渡すと危険」な状態でした。処理がシンプルになり、従来受注業務を把握していたのは2名のみでしたが、今では5名に増加し、誰でも受注業務ができるようになりました。
お客様に商品が届けられなくなることは最も避けたい問題です。誰かが休みになっても確実に対応できる環境を構築できた成果は大きいですね。
少人数で、ロジ周りの知見がないチームにおすすめしたい
アソビューはWebに強い会社なので、もともとロジ周りに関する知見がありませんでした。LOGILESSはUIに優れていて、直感的に操作できるので知見がなくても利用ができます。サポート担当が導入までしっかりと伴走してくださり「こういう使い方もできます」と提案までしていただけました。
我々のように少人数で物販に取り組むチームにとって、LOGILESSを導入することで生産効率を高めつつ、販売や商品企画に集中できる環境を作れます。また少人数だからこそ属人化しやすい側面も解消できるため、チームとしての安定感を作っていくためにも非常に良いサービスだなと実感しています。同様の課題を抱えている方がいらっしゃれば、ぜひ試してもらいたいです。